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1月に行く!伝統行事に出会う東京三社めぐり―神田明神・愛宕神社・待乳山聖天 一年の健康と幸せを祈る

2025-12-29 HaiPress

お正月はやっぱり特別。ふだんは足を運べなくても、新しい年の始まりに手を合わせ、福を持ち帰りたい。1月の東京には、そんな気分にぴったりの祭りや神事が待っています。

まずは神田明神へ初詣。だいこく祭で、金運招福を祈ります。


七草の香りが漂う愛宕神社の七草火焚き祭りも、ぜひ訪ねてみたい一社。


待乳山聖天(まつちやましょうでん)の大根まつりでは、熱々の美味しい大根を味わって一年の感謝と願いごとを。

寒いけれど、空気は澄んでいて、歩くほどに心が整っていきます。


ふらっと行って、祈りを込めて、いい一年のスタートを切りましょう。

◆神田明神初詣とだいこく祭(千代田区)

昭和9年に再建された総朱塗の社殿

神田明神は1300年以上の歴史をもつ江戸の総鎮守で、毎年およそ30万人の初詣客が押し寄せます。年が明けると、境内は一気にお正月ムードに。商売繁盛や縁結び、厄除けを願う人々が手を合わせ、熱心に祈りを捧げています。

厳しい寒さのなかで寒中禊に臨む参加者たち

例年1月中旬に行われる「だいこく祭」は、“福の神”を祝う新年らしい神事のひとつ。冷たい水で裸の男たちが身を清める寒中禊(みそぎ)は迫力満点。また、だいこく様やえびす様が小槌(こづち)を振って「今年もいい年になりますように」と福を授けてくれる神事には、思わず笑みがこぼれます。「福笹」をいただいたりしておめでたい気分を味わったあとは、文化交流館内の「EDOCCO CAFÉ MASU MASU(江戸っ子カフェ マスマス)」へ。スイーツとともに、新春気分をゆったり楽しむのもおすすめです。

開催時期:初詣/1月1日~3日頃だいこく祭/1月16日~18日


アクセス:JR御茶ノ水駅(聖橋口)より徒歩約5分、JR秋葉原駅(電気街口)より徒歩約7分、東京メトロ丸ノ内線・御茶ノ水駅(1番出口)より徒歩約5分、東京メトロ千代田線・新御茶ノ水駅(B1出口)より徒歩約5分

◆愛宕神社七草火焚き祭り(港区)

一年お守りいただいたお札やお守りをお焚き上げ(©愛宕神社)

都心にありながら、ちょっと特別な空気が流れる愛宕神社。高台にある境内からは、東京タワーを望むこともできます。「出世の石段」で知られ、防火・防災をはじめ、商売繁盛や縁結びなど、さまざまな願いを受け止めてくれる神社として親しまれています。

ここで、1月7日に行われるのが「七草火焚き祭り」。正月飾りや古いお札(ふだ)を御神火で焚き上げ、その火にあたることで新しい年の無病息災を願います。毎年のお楽しみが七草粥(がゆ)の振る舞い。七草の風味が広がる優しい味わいで、心身が清められるような心地がします。

開催時期:七草火焚き祭り/1月7日


アクセス:地下鉄神谷町駅(3番出口)・虎ノ門ヒルズ駅(A1出口)より徒歩約5分、地下鉄虎ノ門駅(1番出口)より徒歩約8分

◆待乳山聖天大根まつり(台東区)

ふろふき大根の振る舞いは先着1800食

「聖天様」の名で親しまれる待乳山聖天は、商売繁盛や金運アップのご利益で知られるお寺。毎年1月7日には、冬の恒例行事「大根まつり」が開かれます。

清らかさを象徴する大根は、聖天様への大切なお供え物。元旦からご本尊に供えられた大根を、当日は熱々の“ふろふき大根”に仕立て、御神酒(おみき)とともに参拝者へ振る舞われます。真っ白な湯気の立ちのぼる境内でいただくひと口に、心も体もほっと温まります。聖天様のお下がりをいただけるありがたさも相まって、いい一年の始まりを予感させてくれます。

開催時期:大根まつり/1月7日


アクセス:地下鉄浅草駅(7番出口)より徒歩約10分

新年の東京には、昔から受け継がれてきた祈りの風景があります。


火に手をかざし、温かな振る舞いをいただきながら、一年の健康や幸せを願う。

ほっと心がほどけ、楽しい気持ちにもなる。日本の心を感じる清らかな時間です。

新しい年の始まりに、新春の東京を歩いてみませんか。

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